高速バスの鬼ごっこ!? 停留所通過でトラブル

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25日午前、ジェイアールバス関東の路線高速バスが本来停車すべきバス停を誤って通過するというトラブルが起きた。

ミスを回復しようという運転手の判断と、乗りそびれた乗客を次のバス停まで送ろうとした本社側の判断に行き違いが生じ、さらに遅れを生じさせるというトラブルも起きている。

ジェイアールバス関東によると、トラブルを起こしたバスは新宿発大阪行きの路線高速バス「中央道昼特急1号」。このバスは予約した乗客を乗せるため、25日の午前10時ごろに中央道三鷹バス停に立ち寄る予定だったが、誤って通過してしまった。運転手はバス停を通過した直後にミスに気づき、会社に電話で連絡した。

同社は新宿にある本社からクルマを出し、三鷹バス停に取り残された乗客をピックアップして、次の停留所である中央道日野バス停まで送迎するという救済案を立てた。

運転手にもこれを連絡したが、運転手はそれまでの道路状況から「自分が戻った方が早いのではないか」と判断。中央道の国立府中インターチェンジ(IC)で上り線にUターンして引き返し、首都高の高井戸、永福を経由して再び下り線に復帰した。

ここまでに約45分を要したが、実際には本社から手配したクルマの方が早く三鷹バス停に到達。バスが三鷹バス停に到着したときには、本来乗せるべき乗客はすでにピックアップされた後だった。

このため、バスは本社からのクルマを追走する形になり、日野バス停に到着したのは午前11時20分になってからだった。追走を開始した際には6kmほどの間隔が生じていたという。

日野バス停にバスが到着した段階ですでに1時間以上の遅れが生じており、それは終点の大阪まで回復できる見込みが無かったため、15人の乗客全員の運賃を払い戻す手続きを取ったという。

連絡のミスによって約22kmの区間を空回りしたことになるが、ジェイアールバス関東では「連絡の不備と道路状況の読み違えがあったことは間違いない。トラブルを起こさないことが最善だが、トラブルが生じた際のマニュアルなども作成し、双方の行き違いが生じないようにしたい」とコメントしている。

《石田真一》

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