警察官が示談交渉をアシスト---おれおれ詐欺の亜種

自動車 社会 社会

埼玉県警は26日、警察官を名乗り、交通事故の示談を行っていると偽って現金の振り込みを求めるという詐欺事件が起きていたことを明らかにした。

いわゆる「おれおれ詐欺」の亜種と考えられており、同様の被害が起きないように注意を呼びかけている。

埼玉県警・蕨署の調べによると、事件が起きたのは25日の午後だという。同日の午後1時ごろ、戸田市内に住む女性の元に警視庁の警察官を名乗る人物から「あなたの夫が交通事故を起こし、本官立ち合いの元で相手方と示談交渉をしている。入院費とクルマの修理代として285万5000円が必要だ。これだけ支払えば解決するように指導する」と連絡があった。

女性は現金を集め、同日の午後4時までに警察官から指定された郵便局の口座に現金を振り込んだ。ところが夫が帰宅し、実際には交通事故を起こしていないことが発覚。警察に被害を届け出た。

戸田市内ではこの他にも同内容の電話が1件あったとの届け出が寄せられているが、こちらは嘘に気がつき、未遂に終わっている。

警察では「おれおれ詐欺」の亜種であると断定し、詐欺事件として捜査を開始した。警察では「警察官は民事不介入が原則であり、示談交渉に立ち合うことはないし、現金の振り込みを要求することもない。同様の電話があった場合にはすぐに現金を振り込まず、警察に届け出てほしい」と注意を呼びかけている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  2. ホンダ『プレリュード』新型、シビック タイプRのサスペンションとブレーキ技術搭載へ
  3. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
  4. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  5. これが“大人の”ボルクレーシング『G025 SZ EDITION』シャイニングブロンズメタルが魅せる究極美学PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る