リムジンバス逆走トラブル、関東運輸局が特別監査

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国土交通省・関東運輸局は27日、今年7月に東京空港交通(リムジンバス)の路線バスが、乗客約10人を乗せたまま東京都港区内の首都高速湾岸線で、本線上を出口車線に向けてバックで逆走した問題についての特別監査を26日に行なったことを明らかにした。

問題のトラブルは今年7月11日の午後8時ごろに発生している。東京都港区台場2丁目付近の首都高速湾岸線東行きを走っていた羽田空港から東京シティエアターミナル(略称TCAT、東京都中央区)行きのリムジンバスが本来降りるべき13号地ランプを通過してしまった。

42歳の運転手は直後にミスに気がつき、路肩に急停車。乗客に対して「次の出口まで向かうと往復で最低でも30分間を要すので、出口まで慎重に後退していきます」とアナウンスを行い、約3分かけてゆっくりと後退。そのまま数分遅れで台場地区にあるホテルに設置された停留所へと向かった。

同じ運転手が担当した他の便が台場地区のホテルに設置されたバス停に立ち寄らない運用だったため、このバスも「立ち寄らない」と誤認したために発生したトラブルだった。

今月上旬のJR東海バスの逆走トラブルの際、リムジンバスの乗客が「東京でも同様のトラブルがあり、怖い思いをした」と報道機関に通報し、トラブルが明らかになった。会社側も当初はこのトラブルを把握しておらず、後に行なった社内調査で問題が発覚した。

26日の特別監査は、トラブルを起こした運転手が所属している東京空港交通・羽田事業所で行なわれた。運輸局では当時の運行記録を基に業務管理の実態把握を行なったり、高速道路の出口を誤通過した際の対応マニュアルの有無などを調べた…としている。また、乗務員数人にも聞き取り調査を行なった模様だ。

《石田真一》

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