ドリフト族と勘違い? ギャラリー4人を襲撃

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兵庫県警は11月29日、歩道で雑談していた男性2人を故意にはね、軽傷を負わせたとして26歳の男を傷害容疑で逮捕したことを明らかにした。現場付近で暴走行為を行うドリフト族の騒音に腹を立て、被害者らを自分のクルマで追い回していたという。

兵庫県警・神戸水上署の調べによると、事件が起きたのは11月28日の午後11時10分ごろ。神戸市灘区摩耶埠頭の市道で、男性4人が道路脇にクルマを止め、歩道上で雑談していたところ、乗用車で乗り付けた男が「お前らの騒音に迷惑している」と言いがかりをつけた。

男性がそれを無視していると、男は歩道上にクルマを乗り入れ、男性4人に向かって急加速した。2人はすぐに逃げたが、23歳の男性がクルマと接触して転倒。別の24歳男性はボンネットに乗せられたまま、約40mを走ったところで振り落とされた。

2人は病院に運ばれたが、共に全治2週間程度の軽傷だった。警察では傷害事件として捜査していたが、翌11月29日になって同署に26歳の男が出頭してきたため、傷害容疑で緊急逮捕している。

男は近くの運送会社に勤務するトラック運転手で、週末の夜になると現場付近に出没するドリフト族の騒音に対して「仮眠をしたいのに、騒音で妨げられる」と立腹していた。

男はクルマを止めて雑談する被害者らを目撃した際、「あいつらが騒音の原因だ」と思い込み、逆上して犯行に及んでしまったようだ。実際には被害者らはドリフト族を見に来ていたという、いわゆるギャラリーであり、直接の参加はしていなかったらしい。

現場付近では同様の事件がこれまでにも確認されていることから、警察では男を追及して余罪の有無を調べるとともに、事件当日に飲酒を行っていた可能性もあるとして、さらに事情を聞いていく方針だ。

《石田真一》

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