酒酔いでの高速バス運転は国家への挑戦

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今年8月、東京発大阪行きの路線高速バスを泥酔状態で運転し、道路交通法違反(酒酔い運転)の罪に問われたジェイアールバス関東・宇都宮支店に勤務する32歳の運転手に対しての論告求刑公判が3日、静岡地裁浜松支部で開かれた。

検察側は酒酔い運転では最高量刑となる懲役3年を求刑している。

この事件は8月18日に発生している。東京発大阪行きの路線高速バス「東海道昼特急1号」が神奈川県山北町山北付近を走行していた際には、このバスを追い越そうとした51歳の男性が運転するクルマの進路を妨害する形で衝突事故を起こした。

32歳の運転手は前夜(8月17日夜)から酒を飲み続けており、翌日の朝に目覚めた段階では二日酔いの症状を出していた。このため、吐き気を抑える目的で迎え酒を行い、バスに乗客を乗せ、大阪に向けて走り出した後も運転席で焼酎のお茶割り約1リットルを継続して飲み続けていた。

「酒を飲んで頭痛を抑える」という名目だったが、事故を起こした頃にはすでに泥酔状態で、正常な運転ができなくなっていた。そして浜名湖サービスエリアで警察に抑止されるまでの間、数十分に渡って蛇行運転を繰り返し、その間にも数度の接触事故を起こしそうになっていたという。

3日に行われた論告求刑公判で検察側は「最悪の場合には36人の乗客全員が死傷していた可能性が高く、類い稀な危険行為である」と指摘した。

また、「被告は長い勤務時間の関係から家族に会えないストレスが溜まり、欲求不満から過度の飲酒に走ったとしているが、これは飲酒運転の動機とは考慮できない」と切り捨てた。

その上で「本件は被告が持つ常習的飲酒行動が原因と考える。被告は同様の飲酒運転をこれまでにも行ってきたと供述しており、今回の一件は犯行の一端に過ぎず、再犯の恐れは非常に高い。被告の行動は飲酒運転の撲滅策を進める国家への挑戦でもあり、時代の要請に真っ向から反する悪質な行為」として、酒酔い運転の法定刑としては最高量刑となる懲役3年を求刑した。

これに対して弁護側は「被告は十分に反省しており、再犯の可能性は少ない」として情状の酌量を求めた。

判決公判は12月16日に行われる予定だ。

《石田真一》

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