「危ないじゃないか!!」小泉首相のSPを叱ったライダー

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3日午前、東京都渋谷区神南2丁目付近の都道で、小泉純一郎首相の乗ったクルマを追い越そうとした原付バイクが、これを阻止しようとした警護車両と接触、転倒するという事故が起きた。この事故で32歳の男性が負傷している。

警視庁・代々木署の調べによると、事故が起きたのは3日の午前11時50分ごろ。小泉純一郎首相がNHKで開催されている全国町村長大会に出席するため、専用車で移動していた。

一行のクルマが渋谷区神南2丁目付近の交差点で信号待ちをしていた際、後方から1台の原付バイクが左側方を強引に通り、首相専用車に接近しようとしていることにSPが気がついた。

SPはクルマから原付バイクの通行を止めようとしたが、直前でこのバイクがスピードを上げたため、開いたドアに突っ込む形となった。バイクは警護用の車両側面に接触し、転倒した。首相専用車はこの間に発進し、そのまま進行してNHKへと向かった。

原付バイクを運転していたのは32歳の男性で、転倒した際に全治3日程度の軽傷を負っている。当初はSPに対して「いきなりドアを開けるなんて危険だろ」と猛抗議をしていたという。

しかし警備担当のSPや、駆けつけた代々木署員から「首相専用車に強引に接近しようとしているように見えた」と言われ、すり抜け走行の危険性について逆に注意を受けることになったという。

通常、警備用の車両は左側方に余地を作らないように停車するようになっているが、すり抜け突破を図る原付バイクには「通れるスペースがある」と判断されてしまったらしい。

都心部ではバイクによるすり抜け走行が問題となっているが、首相専用車の真横をすり抜けようとするとは驚きだ。

警察では今回の事件についてのコメントを発表していないが、首相専用車に近づく不審車両を実力で排除するのは正当な職務執行の一環として判断されるのだろう。ライダーが負傷しているとはいえ、今はテロの危険性も指摘されている時勢なのだから。

《石田真一》

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