暴走族を追跡で死亡---警察の姿勢は変わらない

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10日未明、高知県土佐市内の県道で、パトカーの追跡を受けていた暴走族のバイクが転倒し、乗っていた少年2人が死傷する事故が起きた。スピードを出したままカーブを曲がろうとし、その際にバランスを崩したことが事故の原因とみられている。

高知県警・交通指導課(暴走族取締隊)の調べによると、事故が起きたのは10日の午前1時25分ごろだという。これに先立つ午前1時ごろ、暴走族の活動を警戒していた暴走族取締隊の隊員が土佐市宇佐町宇佐付近の県道を暴走する6台のバイクを発見。パトカー3台で追跡を開始した。

暴走族のバイクは発見直後からスピードを上げ、80km/h程度の速度で信号無視を繰り返しながら逃走を続けたが、このうちの1台が土佐市新居付近で左カーブを曲がり切れず、バランスを崩して転倒した。

バイクに乗っていた少年2人は転倒した際に路上に投げ出され、そのまま道路右側の電柱に相次いで激突した。この事故で18歳の少年が全身打撲で死亡、17歳の少年が肩の骨を折る重傷を負った。

残るバイク5台のうち、4台まではそのまま逃走したが、事故に気づいて停止した1台に乗っていた17歳の少年を道路交通法違反(信号無視)の現行犯で逮捕している。

警察では逮捕した少年を厳しく追及。当日の暴走を行っていたグループについての調べを進めていく方針だ。

なお、警察では「少年が亡くなったことは残念だが、追跡自体は適正な行為だった。県警としては暴走族の根絶を目指しており、今後も暴走行為は引き続き徹底して取り締まる」とコメントしている。

《石田真一》

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