燃料切れで立ち往生したバスにトラックが追突

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16日深夜、広島県尾道市内の山陽自動車道下り線で、トラブルのため路肩に停車していた中国ジェイアールバスが運行する19人が乗った観光バスに、後方から走ってきた大型トラックが追突した。

急ブレーキを掛けたトラックを避けようとした後続の大型トラックも別のトラックと衝突しており、結果として4台が関係する事故となった。

広島県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは16日の午後10時20分ごろ。中国ジェイアールバス所属の大型観光バス車両が尾道市木ノ庄町付近の山陽自動車道下り線を走行中、エンジンが停止するというトラブルが発生した。

33歳の運転手は路肩にバスを停車させたが、その直後に後続を走っていた38歳男性が運転する大型トラックが追突。事故を起こしたトラックを避けようと対向車線側へはみ出した大型トラックに対しても別の後続車が突っ込んだ。

この事故でバスの乗客17人のうち、14人が軽傷を負った。また、同乗していた女性添乗員が衝突の弾みで前方に飛ばされ、首や頭部を打撲するなどして全治1カ月の重傷を負った。バスの運転手や、事故に巻き込まれた3台の大型トラック運転手にケガは無かった。

トラブルを起こして停車していた観光バスは同日午前に広島市内を出発、神戸市で開催されていた「神戸ルミナリエ」を見物した後、広島市内に戻るという日帰りツアーで使われていた。

運転手は警察の調べに対して「広島を出発する時点で燃料は300リットル入れており、広島〜神戸の往復には足りるはずだったが、突然供給されなくなった」と供述。警察が翌17日に車両を検分したところ、意外な事実が発覚した。

実はこのバス車両には本タンクに200リットル、予備タンクに100リットルの燃料が給油されていた。ところが運転手は「本タンクに300リットル」と誤認していたため、本タンクの燃料が減少したにも関わらず、予備タンクへの切り替えを行わなかった。このため、帰路の途中で本タンクの燃料が空となり、エンジンが停止してしまったらしい。予備タンクには100リットルの燃料が手つかずのまま残されていた。

予備タンクの燃料について、中国ジェイアールバスでは「事故等による長時間の渋滞発生時用に確保し、可能な限り使わないようにする」と運転手に指示。本タンクの燃料が減少した場合には予備タンクの燃料を使わず、改めて本タンクへ給油するように指示していた。

事故自体は後続車の前方不注意によって発生した可能性が高いものの、単純ミスによる本線上でのトラブルについて、警察では「バス会社側にも責任が生じる可能性が高い」として、引き続き関係者からの聴取を続けていくとしている。

《石田真一》

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