しらみつぶし800台超!! ひき逃げ容疑者を逮捕

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大阪府警は18日、先月25日に堺市内の国道26号線で発生した女性ひき逃げ死亡事故の容疑者として、最初に女性をはねた46歳の男と、道路に倒れこんだ女性を2番目にはねた50歳の女を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

大阪府警・交通捜査課、同・堺南署の調べによると、問題の事故は11月25日の夜に発生している。同日の午後8時50分ごろ、堺市浜寺南町の国道26号線で、道路にしゃがみこむように座っていた44歳の女性を5台のクルマが次々にはねた。

このうち3台は事故を起こした直後に現場で停止したが、最初に女性をはねたクルマと2番目にはねたクルマはそのまま現場から走り去った。女性は頭部や腹部を踏まれており、即死していた。

警察では死亡ひき逃げ事故として捜査を開始。3番目にひいたクルマは、最初にひいたクルマの真後ろにおり、このドライバーがクルマの車種や色についてある程度記憶していた。

警察では現場周辺で登録のある2万7000台あまりをリストアップ。登録されている駐車場に向かって1台ずつチェックするなど地道な捜査を続けていた。

交通捜査課の捜査員が823台目のクルマをチェックしていた今月上旬、所有者の自宅近くに破損したまま放置されていたクルマの破損箇所と、現場に落ちていた部品の破断面が一致することが判明した。

2番目にひいたクルマについては修理に出されており、こちらも現場に落ちていた部品が「物損事故を起こした」として入庫してきたクルマの破損部位と一致したため、警察では2人のドライバーから任意で事情を聞いていた。

この結果、最初に女性をはねたとみられる46歳の男を今月14日に、2番目にはねたとみられる50歳の女を18日にそれぞれ業務上過失致死と道交法違反容疑で逮捕した。

現在はそれぞれ別の警察署に拘留されて事情聴取を受けているが、2人とも「道路に落ちていた材木のようなものを踏んだが人ではない」と容疑を否認。人をはねたという認識が無かったと供述しているという。

《石田真一》

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