ダイムラー・クライスラー合併裁判……延長戦に突入

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ダイムラー・クライスラー合併裁判……延長戦に突入
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今月3日から始まったダイムラークライスラーの合併を巡る裁判は、当初の予定では、17日に結審する予定であった。しかし、新たな証拠の提出を巡り紛糾したため、いったん閉廷し、年明けから、延長戦に突入することになった。

この裁判で、これまで明らかになったことは、ダイムラー側の会長も社長も、合併に関する契約書を1ページも読んでおらず、その内容については、弁護士や会計士などが説明するのを、ただ聞いていただけだったという。

これでは、アメリカ人投資家のカーク・カーコリアン氏の「ダイムラー側は合併の内容をきちんと説明しなかった」とする主張に妥当性があるようにも感じられる。

しかし、当のカーコリアン氏も、その契約書を「ブラウズ(パラパラと読む)しただけ」だったことが明らかになり、同氏も不注意な部分があったことを認めざるをえなくなった。

ところで、裁判が紛糾したのは、今週月曜日になって、ダイムラークライスラー側が、61ページにも渡る新しい証拠書類を提出したことが原因。結審の2日前に、突然、膨大な書類を提出されても検証のしようが無い、とのカーコリアン氏側の主張が認められて、裁判を延長することになった。

この書類は、クライスラーの金融担当だったゲイリー・バレード氏が作成した手書きのメモのコピーで、吸収合併でなく対等合併を示唆する文言が含まれているとも報じられており、裁判の行方が注目されている。

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