【初日の出暴走】静けさを取り戻した宮城

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宮城県警は5日、昨年12月31日から今年1月4日までの5日間に行われた、いわゆる「初日の出暴走」の取り締まり状況を明らかにした。昨年5月に施行した「宮城県暴走族根絶条例」の効果もあってか、大規模集団による暴走は確認されず、県警が確認した改造バイクの出走台数は延べ12台に留まった。

これは宮城県警・暴走族対策室が明らかにしたもの。宮城県内のうち、特に仙台市やその周辺を拠点とする暴走族はこれまで毎年末に大規模な集団暴走を繰り広げてきた。2001年12月31日から2002年1月4日までの間に初日の出暴走に参加した車両はバイク100台、四輪車130台(いずれも延べ台数)で、単一県としては群を抜いて暴走参加台数が多かった。

しかし、昨年5月に宮城県では全国で最も厳しいとされる「暴走族根絶条例」を施行。暴走族への勧誘や加入強要、脱退意思を持ったメンバーへの妨害、パーティ券や物品などを暴走族メンバーを使って売りつける行為(販売強要)を禁止行為として設定し、これらが確認できた場合には懲役1年以下あるいは50万円以下の罰金という罰則規定を設けた。

これと並行して暴走族やギャラリー族の摘発も積極的に実施。県内で活動していると推定される暴走族の人数は昨年12月段階で約160人までに減少した。

暴走族の人数が減少したことは初日の出暴走の参加人数にも反映される結果となった。県警は延べ400人体制で一斉取り締まりを実施したが、ピークとされる12月31日深夜から1月1日未明に掛けて確認された暴走車の数はバイク10台、四輪車30台に留まった。

1日夜から2日未明に掛けては同2台と10台。2日夜から3日未明に掛けてはなんとゼロ台となった。また、仙台市中心部でのギャラリーも確認されず、静かな年末年始が戻った。

県警では「暴走族根絶条例の効果があった」と分析する一方で、「取り締まりの厳しい年末年始を外し、10日から12日に掛けての連休期間中に暴走を行う可能性もある」として、引き続き警戒を強めていくとしている。

《石田真一》

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