交通事故の罰金が払えなくてバスジャック!? 

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5日午後、静岡県磐田市内を走行していた遠州鉄道が運行する路線バスが刃物を持った42歳の男に乗っ取られ、バス運転手を人質に取って立てこもるという事件が起きた。男は強行突入した警察官に取り押さえられ、銃刀法違反と逮捕監禁の現行犯で逮捕された。

静岡県警・磐田署の調べによると事件が起きたのは5日の午後4時5分ごろ。磐田市内のコンビニエンスストアの店員から「豊浜福田町へ向かっていたバスに乗り込もうとした女子高校生が刃物を持った男に“危ないから乗るな”と言われ、降ろされたらしい。バスジャックではないかと言っている」という内容の通報が警察に寄せられた。

通報を受けた警察は該当のバスを発見。バスには60歳の運転手と刃物を持った男の2人が乗っていることを確認。パトカーで前後をブロックしてスピードを落とさせるとともに、バスが停車した直後にタイヤ止めを装着して走行を抑止した。

警察は男に対して人質となった運転手の解放を要求。男は事件発生から35分後の午後4時40分ごろ、要求に従って運転手を解放した。この直後に警察官がバスの後部ドア(ガラス製)を蹴破って車内に強行突入。男を取り押さえ、銃刀法違反と逮捕監禁の現行犯で逮捕した。

逮捕されたのは42歳の男で、当時は泥酔状態。警察の調べに対しては「交通事故の罰金10万円が払えなくなり、懲役に変えてもらう交渉をするため静岡地検富士支部に行こうと思った」などと話しているという。

人質にされた運転手も「男は当初、富士市に向かえと要求していた」と話しており、警察では今後も男を追及し、事件を起こした動機などを調べていく方針だ。

《石田真一》

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