【CES】2004年は北米市場のカーナビにも春が来る?

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【CES】2004年は北米市場のカーナビにも春が来る?
【CES】2004年は北米市場のカーナビにも春が来る? 全 3 枚 拡大写真
今回開催されたCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー。8-11日、ラスベガス)では例年になく、各社がカーナビに対する意気込みを見せた。

これまで北米市場でのカーナビは、高級車を中心に標準装備されたものだけが売れるといった状況にあり、アフター市場でのカーナビはほとんど見向きがされることがない状態だった。

そのせいか、北米市場でのカーナビ普及率はわず3%しかなく、カーナビが売れに売れている日本市場とはまったく事情が異なっている。北米でカーナビへの関心が低いという事情もあるが、販売されているカーナビがどれも3000ドル前後の高価格モデルばかりというのでは庶民が簡単に買おうという気にはならない。

そんな状況を何とか払拭しようと、各社は低価格機やより魅力的なスペックを備えたカーナビを相次いで市場投入することを決めたのだ。

まず、三洋電機は日本で「DVDゴリラ」の名で販売しているポータブル型DVDナビを北米仕様として昨年12月より1500ドルで発売を開始した。アメリカ48州とカナダの一部をカバーする地図データを付属し、GPSによって測位する。

パイオニアは北米版「楽ナビ」とも言えるDVDナビを2000ドルでこの2月より市場投入する見込みだ。趣味にお金をかける傾向にある「Generation Y」と呼ばれる16〜18歳前後のユーザーを獲得するために、内蔵ジャイロユニットを使った「縦G」「横G」「速度」が画面上で見られる北米市場専用の機能を盛り込んでいるのも注目できる。

また、アルパインは交通情報を衛星ラジオ「XM」経由でデータを取り込んで地図上に反映させる技術を「NAVTECH」と共同で開発。実用化を目指している。

この他、既報通イクリプス(富士通テン)も、3000ドルとやや高価格ながら機能面でより魅力的な『AVN2454』 を投入するなど、CES会場はいつになくカーナビ市場を活性化させようという機運に満ちていた。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  2. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る