日産自動車の「インフィニティ」ブランド車の米国生産が21日、ミシシッピ州キャントン工場で始まり、北米で高級車ブランドを展開する大手3社の現地生産が出揃った。高級車は品質の確保や日本工場の付加価値確保の狙いから国内工場で生産されてきたが、今後、現地化が加速することになりそうだ。
日産は、新開発のフルサイズSUV、インフィニティ『QX56』の生産を開始、3月から北米市場に投入する計画。日本メーカーでは1996年からホンダがアキュラ『CL』の生産をオハイオ工場で開始、高級車の現地生産の先陣を切った。
昨年9月にはトヨタ自動車がレクサス『RX330』の生産をカナダ工場に切り替えていた。
ホンダは、CLの生産を昨年6月に終了しているが、現在ではアキュラの『TL』をオハイオ工場で、日本にも輸出している『MDX』をカナダ工場で生産しており、昨年は両モデル合計で11万台強を現地生産している。