29年間も無許可営業のタクシー会社

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宮城県警は28日、国土交通省からタクシー会社としての営業認可を受けぬまま、29年間に渡って無許可営業を行っていた名取市のミナトタクシーの本社など4カ所を道路運送法違反容疑で家宅捜索した。

この問題は昨年末にクローズアップされた。名取市や仙台市を営業拠点としているミナトタクシーが、実はタクシー会社としての営業認可を受けてないことが国土交通省・東北運輸局の調べでわかった。

ミナトタクシーが使う営業用の車両については、タクシー会社としての営業認可を持つミナト高橋新蔵商店という別の会社が所有しており、ミナトタクシーは乗務員の雇用を行うのみで車両を持たず、ミナト高橋新蔵商店から車両を借りて営業を行うという状態になっていた。

ミナト高橋新蔵商店は1953年に名取市を拠点とするタクシー事業に参入したが、1974年にタクシー事業を切り離す目的で別会社のミナトタクシーを設立。

本来ならこの際に許認可の取り直しも行う必要があったにも関わらず両社はこれを放置し、そのまま営業を継続したために、実際にタクシー事業を行っているミナトタクシーが認可を持たないという状態が起きてしまったとみられている。

タクシー事業の認可を受けているミナト高橋新蔵商店に対しては、道路運送法違反で国土交通省がタクシー車両14台を20日間の使用停止にする行政処分を行ったものの、無許可営業であるため同省の行政指導権限が及ばないミナトタクシーには処分を行うことができないため、警察に告訴していた。今回の家宅捜索はそれに応じて行われたものだ。

捜索はミナトタクシーの営業所など4カ所で、関係書類の押収などを行ったものとみられている。

《石田真一》

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