これは事故ではなく故意---危険運転容疑を適用へ

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大阪府警は2日、無保険車で酒気帯び運転を行い、さらには赤信号を無視して交差点に進入。他車との衝突事故を起こして運転者に全治2カ月の重傷を負わせた33歳の男を同日までに危険運転致傷容疑で送検したことを明らかにした。

当初この男は業務上過失致傷で逮捕されているが、あまりに行状が悪質で危険運転容疑の適用が適当と判断されたという。

大阪府警・旭署によると、この事故は昨年12月23日の深夜に発生している。同日の午後11時56分ごろ、大阪市旭区生江3丁目付近の市道交差点で、33歳の男が運転する乗用車が赤信号を無視して交差点へ進入し、青信号に従って進行していた41歳の男性が運転する軽自動車と出会い頭に衝突した。

この事故で男性は胸の骨などを折る全治2カ月の重傷を負った。

男の呼気からは酒気帯び相当量のアルコールを検出したため、当初は業務上過失致傷と道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で男を逮捕したが、後の調べで男の運転していたクルマは昨年8月で車検と自賠責保険が切れた状態になっており、無車検・無保険の状態でクルマを運転していたことがわかった。

クルマは男の所有ではなく、知人から借りたものだったが、クルマを借り受けた際に「車検と保険が無いから事故を起こすなよ」と念を押されていたと男は取り調べの際に供述していた。

この供述を受け、警察では「男が無車検・無保険であることは認識していた」と判断。そうしたクルマを酒気帯び状態で乗り回し、さらには信号無視まで行った行為自体を悪質と判断。

過失ではなく故意にあたると認め、危険運転致傷容疑に容疑を切り替えて送検したとしている。

警察では男にクルマを貸した知人の男についても道路運送車両法(無車検)、自動車損害賠償保障法違反(無保険)容疑で取り調べる方針だ。

《石田真一》

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