5時間以上も飲み続け、衝突事故---恐怖の泥酔ドライバー

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山梨県警は4日、居酒屋などで酒を飲んだ直後に大型トラックを運転し、他車と衝突する事故を起こして運転者に重傷を負わせたとして、34歳の男を業務上過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した。

山梨県警・南甲府署の調べによると、事故が起きたのは3日の午後11時20分ごろだという。甲府市大津町付近の市道を走行していた大型トラックがセンターラインを越えて対向車線側へ進入し、22歳の女性が運転する軽自動車と正面衝突した。

トラックは事故当時かなりのスピードを出していたようで、衝突した軽自動車は約15mも弾き飛ばされ、縁石に当たるなどしたことで大破した。運転していた女性はすぐに病院へ搬送されたが、頭などを強く打ち、意識不明の重体となっている。

駆けつけた警察官はトラックを運転していた34歳の男が酒臭いことに気づき、アルコール検知を実施したところ、酒気帯び相当量の基準を超える高濃度のアルコールを検出したという。このため、警察では男を業務上過失傷害と道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。

取り調べに対し、この男は勤務が終了した同日の午後6時ごろから「ずっと酒を飲んでいた」と供述。事故を起こす1時間前までに飲んだアルコールの量は中ジョッキ換算で6−7杯にも達しているという。

また、「会社から居酒屋に向かう際、自分のクルマ(乗用車)を運転しながら缶ビール2本を飲んだ」、「居酒屋で酒を飲んだ後、一旦は自宅に戻ったが、仕事が残っていたことを思い出して会社に戻った」とも供述。

センターラインを逸脱したことについては「スピードが出すぎていただけで、酒を飲んだこととは関係ない。単なる運転ミスです」と、飲酒運転との因果関係は否定する供述も行っているようだ。

警察では男を厳しく追及するとともに、会社から従業員管理の実態や飲酒運転の防止体制の有無についても事情を聞く方針。

《石田真一》

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