泥酔ひき逃げの消防員免職---救急車で自宅に送った同僚も処分

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千葉市消防局は6日、泥酔状態でひき逃げ事故を起こした29歳の消防員を同日付で懲戒免職処分にしたことを明らかにした。

また、ひき逃げの事実を知らないまま、この消防員を自宅まで救急車で送り届けた53歳の救急隊長や、直属の上司など9人にも戒告や訓告の処分を実施している。

千葉市消防局によると、処分理由となったひき逃げ事故は今年1月11日に発生している。自宅で飲酒して泥酔状態となった28歳の消防員が買い物に行こうとクルマを走らせた際、千葉市中央区白旗1丁目付近の市道(一方通行路)を逆走。35歳の男性が運転する原付バイクと衝突し、弾みで転倒した男性に軽傷を負わせた。

消防員は現場からそのまま逃走。さらに3-4kmを酩酊状態のまま走り、千葉市緑区古市場町付近にある牛丼店に入ったところで酔い潰れてしまった。困り果てた店員が救急車の出動を要請し、駆けつけた救急隊員が顔見知りであることを確認。救急車に乗せて自宅まで送り届けたという。

この際は消防員が「自転車でここまで来た」と言っていたため、ひき逃げの事実には気がつかないままだったが、逃走時にナンバーを被害者に目撃されていたことから、1月14日までに業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。後に同罪で起訴されている。

千葉市消防局では慎重に処分を検討してきたが、ひき逃げした消防員については起訴された時点で罪状は固まったものとみなして懲戒免職に、泥酔した消防員を自宅まで送り届けた53歳の救急隊長については「市民から救急車の私的使用と思われても仕方がない状況だった」として戒告処分を、消防員が所属していた消防署の署長など管理者8人についても、それぞれ訓戒や口頭注意を行っている。

《石田真一》

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