営業所移転はディーゼル規制逃れ!! 兵庫県警が摘発

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兵庫県警は9日、大阪や兵庫などの関西圏で実施されたディーゼル車の排出ガス規制から逃れることを目的に、規制対象外地域に実態のない営業拠点を設けていた運送会社の経営者ら3人を電磁的公正証書原本不実記録、同供用容疑で逮捕した。

兵庫県警・交通捜査課によると、排出ガス規制(改正自動車窒素酸化物・粒子状物質法)逃れと判断され、関係者が逮捕されたのは明石市内に本社を持つ運送会社。

この会社は昨年10月、ディーゼル車の排出ガス規制によって自社が保有するトラックが使えなくなることを危惧し、規制対象外となる三木市内に運営実態のない営業所を設置。明石市の本社が有していた規制対象車6台を移転登録させていた疑いがもたれている。

捜査の発端となったのは市民からの情報提供で、この情報に基づいて県警が内偵捜査を行ったところ、今回摘発された会社を含む5社がトラックの保管もできない民家を営業拠点としていることが判明した。

この営業所には人の出入りがなく、登録されたはずのトラックが一度も立ち寄らないなどの理由から、規制逃れと最終的に判断。昨年11月に関係先の家宅捜索を行って書類などを押収。その分析から裏付けが取れたとして、今回の逮捕に踏み切った。

改正自動車窒素酸化物・粒子状物質法では、基準に適合しないトラックは規制エリア内での登録が出来なくなると定められているが、規制対象エリア外に拠点を移せばこうした制約から逃れた状態で使い続けることができる。このため、かなりの会社が同様の手口で拠点の移転を行ったのではないかとみられている。

警察では今後も捜査を続け、他の会社の摘発も行っていくとしている。

《石田真一》

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