クラクションが発端で6時間も監禁

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前方をノロノロ運転するクルマにクラクションを鳴らした30歳の男性が中国人とみられる外国人3人組に拉致監禁され、逃げ出そうとした際にナイフで足を切り付けられ、重傷を負うという事件が起きた。警察では逮捕監禁や強盗傷害などの容疑で捜査を開始している。

警視庁・代々木署の調べによると、問題の事件が発生したのは13日の午前11時ごろだったという。30歳の男性が埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目付近の市道を走行していたところ、前方を異様に遅い速度で走る白いワンボックスカーに行く手を遮られる形となった。

男性がクラクションを連打し、このクルマに道を譲るように促したところ、ワンボックスカーから降りてきた男がトラックの運転席に乗り込み、男性を助手席に追いやった上で、近くのディスカウント店駐車場まで走らせた。

ここで別の男がトラックに乗り込み、男性を刃物で脅かして自分たちのクルマに乗り換えるように告げた。男性はワンボックスカーの車内で財布を奪われ、さらにその後6時間あまりも車内に監禁される状態となった。男たちは刃物で男性を脅かしながら、埼玉県から東京都内に向けてクルマを走らせたらしい。

男性は同日の午後7時15分ごろ、クルマが東京都渋谷区代々木神園町で信号待ちを行った際に隙を見て逃げ出そうとしたが、その際に右足にナイフを突き刺され、ケガをした状態で路上に投げ出された。男の1人はなおも男性をクルマに引きずり込もうとしたが、仲間に制止され、クルマはそのまま現場を走り去ったという。

男性は通行していたクルマの運転者などに助けを求め、その後病院に収容されたが、全治1カ月程度の重傷を負ったという。警察が逮捕監禁事件として認知したのは14日未明で、その際には容疑車両の特定も難しい状態になってしまっていた。

被害を受けた男性は精神的なショックを受けており、供述内容に一部不明な点もあるが、警察では回復を待ってさらに事情を聞く方針だという。

《石田真一》

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