被害者が新たな被害者を生む……入り組んだ多重衝突

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16日午後、長野県富士見町内の中央自動車道上り線で、追突事故によってブレーキ系統に異常を起こした61歳男性の運転する乗用車が前方を走るRVに追突。弾みでこのRVが補修工事のために路肩に止まっていたトラックに激突、大破するという事故が起きた。

この事故でRVに乗っていた4人が死傷、追突した乗用車の4人も重傷を負った。

長野県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは16日の午後3時30分ごろ。富士見町内の中央自動車道上り線の走行車線を走ってきた乗用車が、前方を走るRVに追突した。RVは乗用車に押し出され路肩に逸脱、斜面工事のために止まっていた資材運搬用のトラックに激突した。

RVは大破し、運転していた41歳の男性が脳挫傷などで即死。同乗していた長男など3人が骨折などの重傷を負った。また、追突してきた乗用車に乗っていた4人も骨折。トラックの脇にいた作業員2人が飛んできた破片などで軽傷を負った。

警察では乗用車を運転していた61歳の男性から事情を聞いたところ、このクルマは事故地点から4km手前でライトバンに追突され、ブレーキ系統が故障、停止できなくなった。その状態でおよそ5分間走行し、新たに事故を起こしてしまったという。

この間、乗用車は走行車線と追越車線を巧みに使い分けながら走行。エンジンブレーキを使用するなどしたが、衝突地点手前で工事による1車線規制が行われていたため追越車線しか使うことが出来ず、前方のRVにぶつかってしまったとみられる。

男性の供述どおり、4km手前では衝突によって大破したライトバンも発見されているが、警察では「各事故における責任問題が複雑に入り組んでおり、すぐには答えが出せない」として、慎重に調べを進めている。

《石田真一》

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