ひき逃げ事故を起こした警視庁巡査に、北海道警が甘い対応

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北海道警は17日、今月13日に北海道旭川市内でひき逃げ事故を起こし、相手に軽傷を負わせた警視庁の21歳巡査を業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で書類送検した。

本来であれば容疑者を逮捕して身柄を拘束するような事例ではあるが、道警では「身柄拘束は行っていない」と説明している。

北海道警・旭川中央署の調べによると、事故が起きたのは13日の午後4時10分ごろ。旭川市春光付近の道道交差点で、乗用車同士が出会い頭に衝突するという事故が起きた。この事故で37歳の女性が首などに軽い怪我を負ったが、もう一方の車両はそのまま現場から逃走した。

警察ではひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故から約15分後に事故現場近くの交番へ「警視庁に勤務する巡査」と名乗る若い男が出頭。事故を起こして逃げてしまったことを全面的に認めたという。

男は取り調べにも素直に応じ、身元の確認も取れたため、事情聴取は行ったものの逮捕はせず、書類送検の可能性だけを指摘してそのまま帰らせたという。

通常であればひき逃げの段階で「逃走の意思あり」と認め、逮捕した上で身柄を拘束して取り調べを行うが、今回は事故形態が比較的軽微だったこと、初期の段階で警察官と名乗っていること、事故現場を離れた直後に交番に駆け込んでいることなどから「逮捕の必要はない」と判断したようだ。

道警はこの巡査を業務上過失傷害と道交法違反容疑で書類送検しているが、「道警がタッチすることではないが、人身事故を起こしたことについては警視庁で何らかの懲戒処分が行われると思う。警察官が行った行為としての責任はそちらでしっかりと果たしてもらいたい」と説明。警察官だったために甘めの処分にしたのではないことを強調している。

《石田真一》

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