100台以上の高級バイクが中古部品に化けて台湾へ

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茨城県警は17日、東京都内などで盗んだ高級バイクを部品レベルまで分解した上で台湾に密輸出していたという窃盗事件に絡み、盗んだバイク部品を台湾まで実際に輸出していた貿易会社を摘発。関わっていた38歳の台湾国籍の男を盗品等保管容疑で逮捕した。

茨城県警・組織犯罪対策課の調べによると、発端となった事件は昨年12月に発生している。東京都内で盗まれた高級バイクに仕込まれていたGPS方式の位置通報端末が、「盗まれたバイクが水海道市内にある倉庫で止まったままになった」と警備会社から通報が寄せられた。

県警の捜査員がこの倉庫を捜索したところ、倉庫内からはバイク20数台分が部品レベルにまで分解された状態で発見。分解作業に当たっていた台湾国籍の男4人を盗品等保管容疑で逮捕した。

後の調べで、この倉庫は都内で盗んできたバイクを部品レベルまで分解し、中古部品と偽った上で台湾に密輸出するための拠点基地だったことが判明した。

警察では日本から台湾に輸出されたバイク用中古部品の輸出記録などを調べたが、その結果として埼玉県内ある貿易会社が密輸出に関わっていた疑いが強いことがわかった。

この会社が台湾に送り出した部品は、バイクに換算するとおよそ120台分(被害総額1億円相当)で、逮捕した4人の男が「100台以上のバイクを分解した」という証言とも合致した。

ただし、会社は密輸出の事実を知らず、この会社に勤務する38歳の従業員の男が1人で行っていた可能性が高いとして、17日までにこの男を盗品等保管容疑で逮捕。この男に密輸出を指示していた台湾国籍を持つ25歳の男を指名手配した。

《石田真一》

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