違反キップのコピー、仕事に嫌気の差した警官が遺棄

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大宮署の地域課に所属する35歳の巡査長が、自分が扱った交通違反キップおよそ1000枚分のコピーが入ったファイルケースを越谷市内の公園駐車場に投棄した。

埼玉県警は18日、この巡査長を廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で書類送検するとともに、停職1カ月の懲戒処分を命じた。巡査長は処分決定直後に依願退職を申し出て、同日付で受理されている。

埼玉県警・監察官室の調べによると、この巡査長は昨年11月、自らの借金問題や生活態度を上司から指摘されたことで仕事をするのが嫌になり、昨年3月まで所属していた高速隊時代に自分が扱った交通違反キップのコピー約1000枚が入れられたファイルブック3冊を越谷市新川町付近にある公園駐車場に捨てた疑いが持たれている。

コピーには違反者の住所や氏名、免許番号などの個人情報が記されていたが、第一発見者は公園を管理する市の職員だったため、これらが外部に漏れることはなく、ファイルはそのまま越谷署に届けられた。

しかし、投棄から発見までは約1週間を要しており、この間に何者かの手に渡る可能性はあった。

届け出を受けた越谷署は監察官室に報告。キップに残されていた署名からこの巡査長が関わっていることがわかった。

巡査長は監察官室の調べに対して「どうせ仕事を辞めることになるのだし、自暴自棄になってやった。最初は署内のシュレッダーに掛けるつもりだったが、上司と顔を合わせるのが嫌だった」などと供述していたという。

キップのコピーについては、違反が略式で処理されず、刑事裁判になったときに違反状況を記録するための資料として所持することが許されており、コピーを取るという行為自体に違法性はないとしている。

《石田真一》

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