19日朝、岡山県岡山市内でパトカーに追跡された盗難車が白バイに衝突し、交通機動隊に所属する23歳の巡査が負傷するという事件が起きた。
警察は容疑者として14歳の少年を先に逮捕状が出でいた窃盗容疑で逮捕している。今後は公務執行妨害と業務上過失傷害などの容疑でも調べを進めていく方針だ。
岡山県警・交通機動隊、岡山東署の調べによると、事件が起きたのは19日の午前7時10分ごろだという。岡山市今在家付近の市道で盗難手配の出ていた乗用車を岡山東署のパトカーが発見。追跡を開始した。
途中で県警交通機動隊のパトカーや白バイも加わる形で追跡を開始したところ、乗用車は路上に待機していた23歳の女性巡査が運転する白バイに追突。バイクを転倒させ、巡査に全治1-2カ月の重傷を負わせた。
クルマはさらに逃走を続け、最初の事故現場から約1.2km離れた岡山市中島付近の市道で行く手を阻もうとしていたパトカーにも衝突した。クルマはさらに500mあまりを走行したが、ついには自走不能となり、乗っていた2人は現場から徒歩で逃走した。
警察がクルマが放置されていた現場付近を捜索したところ、近くで不審な行動をする14歳の少女を発見。事情をきいたところ、逃走していたクルマに同乗していたことを自供した。
また、この段階でクルマを運転していたのが別の窃盗容疑で逮捕状の出ている14歳の少年であることが確認された。
少年はその後も数時間に渡って逃走を続けたが、同日午後までに窃盗容疑で逮捕。今後は公務執行妨害や業務上過失傷害、道路交通法違反などで再逮捕することも視野に入れている。
2人は逃走を目的に白バイやパトカーへ故意に衝突させたことを大筋で認めており、取り調べに対しては「家出中であり、見つかって家に戻されることは何としても避けたかった」と話している。