愛知県警は19日、一度も自動車の運転免許を取得していないにも関わらず、職業ドライバーとして愛知県内の運送会社に勤務していた23歳の男を道路交通法違反(無免許運転)の容疑で逮捕した。容疑については「間違いない」と全面的に認めている。
愛知県警・高速隊の調べによると、この男は同隊が行った違反摘発の際、警察官から免許証の提示を求められた際、変造された運転免許証を見せたことで無免許状態であることが発覚したという。
男が所持していた変造免許証は、この男が以前取得した原付の運転免許証(本物)をベースに、他人の免許をコピーして得たと思われる有効期限や免許種類の部分を接着剤で貼り付けるという、かなり杜撰なものだった。
原付免許自体も失効しており、警察の取り調べに対しては「今まで普通車の免許も取得したことがない」と供述している。
また、男は職業ドライバーとして県内にある運送会社に勤務していたが、取り調べの際には「勤務先には免許証(変造後)のコピーを提出しているが、見破られることはなかった」と話していたという。
警察では「勤務先が採用時に提出された書類をチェックせず、運転記録なども取り寄せて調べるといったことをしていない可能性が高い」として、この会社に対する強制捜査も近日中に実施する方針だ。