深夜のナンパを条例で規制---徳島県警

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徳島県警は26日に開かれる徳島県議会の定例議会で「徳島県迷惑行為防止条例」の改正案を提出することを明らかにした。女性をナンパする目的で徳島市中心部の公園などに現れるハント族を規制するための文言と罰則規定を含めるとしている。

徳島県迷惑防止条例で新たに規制対象となることが決まった「ハント族」とは、若い女性をナンパする目的を持って、クルマで徳島市中心部などに集る者の総称。

いつ頃から発生したのかは定かではないが、社会問題としてクローズアップされ始めたのは4-5年前だという。路上に停車している若い女性の乗ったクルマに、若い男性の乗ったクルマが近づき、ナンパするというもの。

当初は数台だったが、現在では週末になると徳島市中心部の公園付近に平均100台、夏場には約300台のクルマが集結。少しでも目立とうと大音量の音楽を鳴らしたながらその場に留まるため、周辺住民にとっては騒音が重大な問題となっている。

また、若い女性が歩くたびにクルマで付回されるなど、治安問題の悪化も懸念されていた。若い男たちのグループが車内へ強引に女性を引っ張り込もうとしたなどの被害も報告されているが、現行法ではこれらの行為を防止したり、取り締まりできる根拠がなく、事実上の野放し状態だった。

今回提出される改正案では、ハント族が集結する徳島市役所や同市の繁華街近くの公園周辺を「徳島県公安委員会が定める規制実施エリア」と規定。

これらの場所で午後10時から午前6時までの間、ハント族のクルマから発する音はもちろん、カーステレオから流される音楽や、話し声などを含めて「騒音」と見なす。

許容限度を超える騒音を発したことが確認された場合には、警察官は対象者の違反行為に対して中止を命じることが可能となった。そしてこの命令を拒否した場合、条例違反での検挙対象となり、30万円以下の罰金を科すことができる。

さらには盗撮やストーカー行為なども禁止し、騒音以外の問題でもハント族を封じ込めることとしている。

県警では「ハント族の活動が活発化する初夏までには条例を施行したい」としており、今年6月1日の施行を目指すという

《石田真一》

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