三菱ふそうトラック・バスは、小型トラックの『キャンター』を改良、新短期排ガス規制に適合させるとともに、超低PM排出ディーゼル車認定制度に適合して26日から発売した。
小型トラックの新短期排ガス規制適合は、いすゞ自動車、日野自動車(トヨタ自動車)で先行しており、ふそうは最後発となる。
キャンターに新環境エンジンを搭載した。これは高圧コモンレール式燃料噴射システムを採用したのに加え、新たにクールドEGRなど、高度な電子制御技術を導入、大幅なPM低減を実現するとともに、ブローバイガス吸気還元システム、故障診断装置を採用した。
また、高圧噴射化によるエンジン騒音の増大を抑制するため、クランクケースの剛性を高め、ギヤ音、バブル音、燃焼音の全領域を低騒音化した。
連続再生式のDPFも搭載して排ガスを低減した。このほか、商品力を向上するため、ABSを標準化、パーキングブレーキのサイズアップ、可変間欠ワイパーの標準化など、改良した。
価格は積載量2tの標準ボデー、全低床が357万円。