追突したことに気づかず? ブレーキ痕が証明

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2日夜、静岡県小山町内の東名高速上り線で、重量物(紙ロール)を載せて走行していた大型トラックが前方を走る普通トラックに追突し、そのまま路肩に設置された街路灯に向けて押し出す事故が起きた。

この事故で普通トラックは大破し、1人が車外に投げ出されて死亡した。警察では大型トラックを運転していた53歳の男を業務上過失傷害で現行犯逮捕している。

静岡県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは2日の午後9時50分ごろ。小山町竹之下付近の東名高速上り線で、走行車線を走っていた大型トラックが前方を走る普通トラックに追突した。

大型トラックは普通トラックを押し出すようにしばらく走ったが、普通トラックを運転していた51歳の男性が何とか回避しようとハンドルを切ったところ、後方の大型トラックが荷台の一部を押し出す形となった。

普通トラックはこれがきっかけとなって進路が変わり、そのまま路肩に設置されていた街路灯に激突。運転席付近が大破した。

この事故で普通トラックの中央座席に座っていたとみられる32歳の男性が車外に放出され、収容先の病院で死亡。他の2人が軽傷を負った。

警察では大型トラックを運転していた男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。被害者の死亡が確認された3日未明に容疑を業務上過失致死傷に切り替えている。

取り調べに対し、この男は「車線を変えようとして、注意散漫になってしまったようだ」と供述しているが、ブレーキを踏んだのは普通トラックに追突してしばらくたってからだったことがブレーキ痕から判明しており、警察では居眠り運転の可能性が高いとみている。

また、大型トラックは重量物を輸送している最中で、これによってブレーキの効きが悪くなっていたことも事故を拡大させる要因になったのではないかとして、車両検証も並行して進めるとしている。

《石田真一》

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