ひき逃げ容疑者、焼身自殺を図る

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5日午前、茨城県大宮町でひき逃げ事故の容疑者として、業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で、自宅を訪問した警察官から任意同行を求められた58歳の男性が灯油を浴び、焼身自殺を図るという事件が起きた。

男性はすぐに病院に収容されたが、重度のやけどを負っており、重体。

茨城県警・水戸署によると、発端となった交通事故は5日未明に発生している。同日の午前1時35分ごろ、水戸市栄町1丁目付近の県道で客待ちをしていた運転代行業者のクルマに、後方から走ってきた別の乗用車が衝突した。乗用車はそのまま現場から逃走した。

しかし、首などを負傷した代行業者は痛みに耐えながらも逃げ去る乗用車のナンバーを記憶。これが元となり、大宮町内に住む58歳の男性が所有するクルマが事故を起こしたことが判明した。

これを受け、5日の午前7時ごろに水戸署員4人が男性の自宅を訪問。事故の痕跡が残る乗用車を確認した上で、男性に対して業務上過失傷害と道交法違反容疑で任意出頭を求めた。

男性は「着替えてくる」と家の中に戻ったが、居間に置いてあったとみられるファンヒーターの燃料タンク部分を引き出し、庭に出るとそれを浴び、ライターで火を着けた。

悲鳴に気がついて飛び込んだ署員が衣服で叩いて消火し、すぐに救急車を手配したが、男性は重度のやけどを負い、全治不明の重体となった。

警察では「被疑者が自殺を図るとは想定していなかった。こうした事態には正直驚きを隠せない」とコメントしている。ひき逃げ事件の捜査は男性の回復を待ち、改めて行う方針だ。

《石田真一》

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