追突されたクルマのトランクに男性……

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6日未明、大阪府岸和田市内の市道で乗用車に後続のワゴン車が追突するという事故があり、乗用車のトランクに監禁されていたとみられる男性が死亡するという事件が起きた。

追突された側のクルマに乗っていた4人は、救急隊が現場に到着した直後に逃走しており、警察がその行方を負っている。

大阪府警・岸和田署の調べによると、事件が起きたのは6日の午前3時50分ごろ。岸和田市畑町付近の市道で29歳の男性が運転するクルマが、前車が減速していたことに前方不注意のために気づくのが遅れ、追突するという事故を起こした。

追突された側のクルマは後部トランク付近が大破。クルマに乗っていた男4人は、追突した側の男性に対し、「お前も早くクルマを降りて手伝わんかい」と命じた。トランクには男性1人が入っていた。

顔や頭から大量に出血しており、その様子を見て呆然とする男性に対し、男の1人が「おう、死んどるやんか。どないしてくれるんや」と怒鳴ったが、別の男が「兄ちゃん、こっちはいいから早く救急車を呼んだれ」と男性に促し、男性は119番通報を行った。

駆けつけた救急隊員に対し、男たちは「うちらのクルマの後ろを歩いて横断しようとしていた人を後続車がはねた。そしてそのままガツンと追突された」などと説明。別の救急隊員が路上に寝かされた男性(トランクに入っていた男性)の救護を行っている最中に、4人全員が別のクルマに乗って現場から逃走したという。

トランクに監禁されていたとみられる男性はすぐに病院へ収容されたが、追突の衝撃で頭などを損傷したことが原因ですでに死亡していた。

その後、駆けつけた警察官に追突した側のドライバーが事情を説明。警察では状況から男性がクルマのトランクに監禁され、どこかに移送される最中だったと判断。逮捕監禁事件として逃げた男たちの行方を追っている。

追突された側のクルマは大阪府内に住む男性が所有するものと後に判明したが、この男性は警察からの問い合わせに対しては「事情がよくわからない」と説明している。警察では近日中にこの男性から任意で事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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