酔った勢いで600km---高速道を逆走で衝突

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岐阜県警は8日、酒気帯び状態のままクルマを運転し、高速道路を逆走して衝突事故を起こした53歳の男を業務上過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で逮捕した。男は「逆走したと気づいたときにはもう遅かった」と供述しているという。

岐阜県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは8日の午前0時ごろ。中津川市中津川付近の中央自動車道下り線で、追越車線を逆走してきた乗用車が、順走していた27歳男性の運転するクルマと正面衝突した。

男性のクルマは走行車線側に回避しようとしたが、この際に大型トラックとも接触。首などに全治1週間程度の軽傷を負った。

逆走していたクルマは53歳の男が運転していたが、男の呼気が酒臭いことに気づいた警察官がアルコール検知を実施したところ、呼気1リットルあたり0.4ミリグラムのアルコールを検出。業務上過失傷害と道交法違反(酒気帯び)運転の現行犯で逮捕した。

調べに対し、この男は「姫路市内の自宅を出発する直前まで飲酒していた」と供述。7日の午後10時頃に自宅のある姫路市を出発し、東京都内にある娘の家までノンストップで走り抜こうと事前に計画していた。

しかし、出発から約3時間後、300kmほど走った中津川インターチェンジ付近で眠気を催し、料金所の手前にクルマを止めて休憩しようとした。ところが料金所へ向かう出口車線を走行していた際に「どうせならサービスエリアまで走ろう」と判断。Uターンして再び走り出そうとした。

ところが男はこれまで走ってきた上り線ではなく、下り線の出口車線に誤進入。下り線を上り線と誤認し、そのまま3kmほど上り方向に走ったところで事故を起こした。事故を起こした時間帯は交通量が少なく、男も逆走していることには全く気がつかなかったとみられる。

警察では飲酒と運転疲れによる疲労が起こした判断ミスが事故の原因と分析している。

《石田真一》

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