「子育てが嫌になった」、実子をはねた母親

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24日午後、千葉県松戸市内の市道で、31歳の女が運転する軽自動車が自分の息子である2歳の男児を故意にはね、軽傷を負わせるという事故が起きた。警察では「故意にはねた」ということを重視し、この女を殺人未遂容疑で緊急逮捕している。

千葉県警・松戸署の調べによると、事件が起きたのは24日の午後3時5分ごろだという。松戸市千駄堀付近の市道を走っていた31歳の女が運転する軽自動車が急停車し、助手席に乗っていた4歳の長男と2歳の二男を強引に車外に引きずり下ろした。

2人の男児は外に出されたショックもあってか大声で泣き叫んでいたが、女はこれを無視するかのように自分だけがクルマに乗り込み、再び発進しようとした。

この際、二男がクルマの前方に回りこみ、進路を塞ぐ形となったが、女はそのままアクセルを踏み込んで発進した。二男はバンパーで押し倒される形となったが、クルマは二男の真上を通過。二男が小さかったこともあり、路面と床面の間にちょうど収まる形となり、幸いにもケガは軽かった。

目撃者は警察に通報するとともに、女に対しては「何をやっているんだ、子供が死んだらどうするんだ!」と怒鳴りつけた。しかしも、女は「自分の子供をどうしようと勝手だろう。黙ってろ」とこれを一喝。警察官が現場に到着してからも車内にろう城し、ペットボトルのジュースを飲んでいたようだ。

警察では複数の目撃証言から「故意にはねた」と認定。女を殺人未遂容疑で緊急逮捕している。

警察の取り調べに対し、この女は「子育てが嫌になった。言うことを聞かないし、死んでも構わないと思った」などと供述している。直接の動機は長男がシートベルト着用を拒んだことのようだが、警察官が「本当はチャイルドシートを使って子供を守らなくてはいけないんだよ」と諭したところ、目撃者に言ったのと同様の乱暴な言葉で応酬したという。

女には精神科への通院歴もあり、警察では責任能力の有無について調べるとともに、31歳の夫からも事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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