落し物は不発弾…3時間通行止め

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25日午後、東京都東久留米市内の交番に旧日本軍のものとみられる不発弾が持ち込まれ、自衛隊が現場でそれを分解して信管を抜く処理作業が行われた。

爆発の危険性が高く、交番付近の都道が3時間に渡って通行止めとなり、交通に混乱が起きるというトラブルが併せて起きた。

警視庁・田無署の調べによると、不発弾が交番に持ち込まれたのは25日の午後6時30分ごろ。東久留米市中央町1丁目にある南沢交番に近くの建設会社に勤務する30歳の男性が訪れ、「会社の敷地内にこれが放置されていた」と、長さ約30cmの不発弾とみられる物体を持ち込んだ。

田無署では自衛隊に連絡。陸上自衛隊・朝霞駐屯地の不発弾処理隊員が現場に出動し、簡易鑑定を行った結果、旧日本軍が使用していた迫撃砲弾である可能性が強まった。

砲弾には信管が取り付けられた状態のままとなっており、隊員は「駐屯地に持ち帰る最中に爆発する危険性が高い」と判断。現場で解体処理を実施することとなった。

現場付近には大型小売店もあり、比較的交通量の多い場所だが、解体作業を行うために交番の半径100mが通行止めとなった。近隣の住民にも念のため避難指示がなされ、現場は大混乱に陥った。

結局この不発弾は約2時間30分で不発処理がなされたが、交番前の都道は約3時間に渡って通行止めとなり、路線バスも迂回の措置が取られたこともあり、帰宅の足にかなりの影響が出た。

持ち込んだ男性は不発弾をこの日になって初めて見たと供述しており、警察では何者かがこの男性の勤務する建設会社の敷地内に放置したとみている。

男性は何の危険も感じず、上司の指示に従う形でこの不発弾を持ち込んでいたが、警察と自衛隊では「不発弾を見つけた場合には、触らずに警察へ通報してほしい」と話している。

《石田真一》

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