31日午前、東京都渋谷区内の都道(通称:山手通り)で、道路が長さ20m、幅10mに渡って突然陥没するというトラブルが起きた。陥没していたのは大部分が歩道となっているスペースで、クルマが落ちるなどの被害は無かった。
警視庁・代々木署によると、このトラブルが発生したのは31日の午前9時ごろ。渋谷区初台2丁目付近の山手通りで、通行人が歩道部分に大規模な亀裂が入っているのを発見。午前10時すぎにはこの部分を中心に、長さ約20m、幅10mあまりに渡って道路が深さ30cmほどまで陥没した。
現場付近では2007年に開通する首都高速・中央環状新宿線のトンネル工事が行われており、陥没した時間帯には現場の地下40m付近で「シールドマシン」と呼ばれる大型の掘削機を使い、トンネルを掘る作業が行われていた。
警察では前夜からの雨で地盤が弱くなっていたところに、掘削作業によって地表面のバランスが崩れ、これを支えられなくなって陥没に至ったものと推測している。
このトラブルの影響で山手通りは外回り車線を通行止めにし、内回りの2車線を対面通行にする措置を取った。