三重交通は5日、同社が桑名市から委託を受ける形で2001年4月から運行を開始した路線バスが大型車両の進入禁止区間を見落とし、3年間も通行していたことを明らかにした。
同社側では「意図的に無視したのではなく、通れるものと誤認していた」と説明。ミスが発覚してからは運行ルートを変更する措置を取った。
これは三重交通が明らかにしたもの。同社では2001年4月から桑名市から委託を受け、近鉄桑名駅と市内の大規模ショッピングセンターとの間(約12km)に路線バスを1日あたり5往復運行している。
今回問題となったのは、このバスが通行するコース上にある約1kmの区間。この区間では幅員が狭く、すれ違い困難な状況が生じることもあり、大型車両は一方通行の規制がなされている。現場にはそれを示す交通標識も設置されているのだが、同社のバスはこれを見落とし、進入が禁止されている方向からも通行していた。
同社は「誤認が生じていた」と説明。同社が運行計画書を示した際、「市の関係者や地元の警察署から異議が伝えられることが無かったので問題自体に気がつかなかった」とも釈明している。
こうした通行についてはもちろん違法であり、同社も今回の事態を把握してからは運行ルートを変更する措置を取った。
しかし、地元の三重県警・桑名署では「指摘が無いから違反を続けていたというのは責任転嫁である」として、近く同社の関係者から事情を聞く方針だ。