3年間で12回、同じ部位を負傷…当たり屋を逮捕

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大阪府警は6日、通過中のクルマに体を故意に接触させるという当たり屋行為を行い、慰謝料や治療費の名目で保険会社から現金約145万円を騙し取っていたとして、28歳の男を詐欺容疑で逮捕した。男は容疑を大筋で認めている。

大阪府警・交通捜査課、同・城東署によると、この男は2001年12月、門真市内の市道を自転車で走行中、通行していたクルマのドアミラーに右ひじを故意に接触させるという事故を起こした。

男は警察にも人身事故として届け出を行い、保険会社にも連絡して治療を開始。ほぼ同じタイミングで電話代行業者とも契約し、そこのオペレーターに「清掃会社と名乗って、電話応対してくれ」と依頼。保険会社による所在確認を任せていた。

男が事故で受けたケガは全治1週間程度だったが、男は「腕が上がらない」などの理由を付け、結局96日間の休業を行ったように偽装。実際には発生していない休業損害など約145万円を騙し取った。

保険会社が行った再調査によって、この男が過去3年間に12回も事故に遭っていることが発覚。詳細に調べたところ、その全てで右ひじを負傷していることがわかった。こうしたことから保険会社では男を当たり屋と判断。警察に対して被害を届け出ていた。

男は警察の調べに対して「カネに困ってやった」と、容疑を大筋で認めている。警察では他にも余罪がある可能性が高いとみて、男を厳しく追及するとともに、銀行の取引記録などを精査するとしている。

《石田真一》

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