7日午後、兵庫県三田市内の市道で、スポーツクラブの送迎バスから降車した8歳女児の着衣が自動ドアに引っかかり、この女児が発進したバスに引きずられるという事故が起きた。
バスは女児を宙吊りにして約250m走行、女児は両足に軽傷を負った。警察では運転手から事情を聞き、事故の原因を調べている。
兵庫県警・三田署によると、事故が起きたのは7日の午後6時30分ごろ。三田市つつじが丘南4丁目付近の市道で、同市内にあるスポーツクラブの送迎バスから8歳の女児が降車しようとした際、この女児が着ていた着衣(パーカー)の一部であるひもが自動ドアに挟み込まれた。
65歳の運転手はドアを締めて発進したが、女児はひもがドアに挟み込まれてしまったために身動きが取れず、そのままバスに引きずられる形となった。
最初のうち女児はバスと併走していたが、バスがスピードを上げた際に転倒。以後はドアに引き込まれたひもによって宙吊りになる状態のまま、約250m走行した。この間、バスは30−35km/hまで加速していた。
運転手はバックミラーを見た際、宙吊りになっている女児の存在に気づいて急停車。女児は近くの病院に収容されたが、両足に全治2週間ほどの擦過傷を負う程度で済んだ。
当時このバスには運転手を含めて8人が乗っていたが、車内にいた全員が異変には気がつかなかったとみられる。
警察では発進の際の安全確認を怠った可能性が高いとして、業務上過失傷害容疑でバスの運転手から事情を聞いている。