無許可の重量物輸送…「1回だけ」ではなく「1回も」

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昨年11月に福岡県北九州市小倉北区内で大型トレーラーの横転事故を起こした同区内の重機レンタル会社が、警察や道路管理者に無許可で重量物の輸送を行っていたとして、福岡県警は14日、この会社の経営者ら幹部3人と運転手7人を道路交通法違反(無許可通行)で同日までに書類送検した。

福岡県警・交通指導課の調べによると、問題の事故は昨年11月4日の午前4時30分ごろに発生している。

北九州市小倉北区香春口1丁目付近の県道交差点で、26歳の男性が運転する大型トレーラーが左折直後にバランスを崩して横転し、そのまま道路の中央分離帯に設置された標識の鉄柱に激突した。

鉄柱はトレーラーの運転席付近を直撃。運転していた男性が脳挫傷などで即死している。

当時このトレーラーは45トンの積載物を搭載しており、車両を含めた総重量は65トンをオーバーしていた。通常このような重量物の輸送については、事前に警察や道路管理者に届け出を行い、許可を得る必要があるが、この会社は許可を取らずに輸送を行っていた。

会社の関係者は「今回の輸送については怠ってしまった」と警察に回答していたが、この会社は日常的に無許可輸送を繰り返し、帳簿などから裏付けが取れたものだけで100件を超えていた。

こうした理由から、警察では「恒常的に過積載や、重量物の無許可輸送を繰り返していた」と判断。この会社の社長を含む幹部3人と、無許可と知りながら輸送を行っていた運転手7人の合計10人を道交法違反(無許可通行)容疑で書類送検した。

警察ではどういった指示で輸送が行われていたかを調べ、今後は過積載容認や下命容疑での取り調べも行うとしている。

《石田真一》

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