17日未明、滋賀県彦根市内の市道で、高速度で電柱に衝突する単独事故を起こし、電柱を折りながらも逃走しようとする乗用車を近隣住民が発見、警察に通報した。
クルマを運転していた男は約20分後に道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕されている。
滋賀県警・彦根署によると、事故が起きたのは17日の午前1時30分ごろ。彦根市芹川町付近の市道で、ドーンという大音響がしたことに近くの住民が気がついた。
外に出ると市道沿いに設置された電柱に乗用車が激突し、フロント部分を大破させて止まっているのを発見した。電柱はクルマが衝突した部位を中心に折れており、電線によって支持されている状態だった。
クルマを運転していた中年の男は住民が集まりだしたことに気が付くと、無言でクルマをバックさせ、そのまま走り去った。エンジンルームから白煙が上がっていたため、住民が「あのクルマ、爆発するのではないか」と警察に通報。これを受けた彦根署員が現場付近でのパトロールを続けていた。
その結果、約20分後に該当の車両を発見。ラジエーターが衝突によって破壊され、エンジン部分から白煙が上がっていることを確認したため、消防車を手配。放水を行うなどしてこれを抑えた。
クルマを運転していた男の息が酒臭かったため、アルコール検知を実施したところ、呼気1リットルあたり0.35ミリグラムのアルコールを検出。道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で逮捕した。
クルマはかなりのスピードで電柱に激突したとみられているが、男には事故を起こしたという認識が無く、クルマが大破していることに気づいたのも逮捕後だったようだ。