首都高速道路で、ETCの利用率がここ1年で飛躍的に増加している。昨年3月では、1日の利用台数が約5万8000台で利用率がわずかに6.2%だったのに対して、今年4月5日〜11日の1週間で約23万台、利用率20.5%と大幅に増加した。
主な路線での利用率は、東京線20.2%、神奈川線が21.7%、埼玉線が19.6%。同時期の全国平均が16.6%だったことを考えるとかなり高い利用率といえる。ETC所有台数も、東京都、神奈川県がもっと高いということから考えれば、当然の結果だ。
2001年3月に11料金所から始まった首都高でのETCの一般運用。2003年12月には162カ所全ての料金所でETCを利用することができるようになった。また、ETC専用レーンを常時用意している料金所も増えている。
その間、首都高速道路公団は、環境ロードプライシング、ETC特定料金区間の設定、夜間割引社会実験などを行ってきた。いずれもある程度の成果が出ている。ETCの利用率をあげるには、割引が効果的であることが分かる。
同公団では、今年度末にはETC利用率40%を目指しているが、効果的な割引制度の導入がかぎになるだろう。