米国高速道路交通安全局(NHTSA)は、日産自動車のメキシコ法人が生産する小型乗用車『セントラ』を、米国の燃費規制上では特例的に「輸入車」として扱うと発表した。国産車として扱われた場合、日産が輸入車への燃費規制を達成できない可能性があった。
セントラは、部品の75%以上が米国、カナダ、メキシコ製となっており、北米自由貿易協定(NAFTA)のもとでは国産車として扱われる。ただ、同モデルが国産としてカウントされると、燃費規制上では、企業平均燃費規制(CAFE)のうちの輸入乗用車に対する規制を達することができないという。このため、日産が輸入車としてカウントするようNHTSAに求めていた。
NHTSAは、規定にのっとってセントラを輸入車扱いにするには、部品の現地調達率を引き下げる必要があり、米国部品業界の雇用に影響が出るとして特例措置を取った。