三菱電機は22日、ハードディスク(HDD)カーナビゲーションの新製品となる『CU-H9000』を発表した。カーナビ用のプロセッサでは最速となるクロック数400MHzのグラフィック統合型LSIを搭載。素早いルート設定やスムーズな描画を特長としている。
CU-H9000最大の特長は、ずばり“スピード”にある。ハイスピードでの描画と演算を両立させたグラフィック統合型カーナビ専用LSI「ナビコア」を採用したことによって、地図の縮尺変更やスクロールはタイムラグをほとんど感じさせない。
ルート探索の速度も新LSI採用によって大幅に向上しており、比喩でなく、あっという間に検索が終了する。メーカーでは「札幌−鹿児島間を0.2秒でルート設定可能」としているが、実際に試したところ、検索距離が数百キロ程度なら「ボタンを押した瞬間にはルート設定が終わっていた」といった感じ。
描画についても非常にスムーズ。大都市圏では3Dポリゴンを使ったリアルタウンマップや、ビジュアルシティーマップを使用できるが、2D地図と大差ない状態で描画されることには驚かされる。
価格は、7V型インダッシュモニターにMD、DVD/CDの再生機能をプラスした最上位モデルの『CU-H9000MD』が税込みで31万2900円。7V型オンダッシュモニターとDVD/CD再生機能付きナビユニット本体を組み合わせた『CU-H9000VP』が同24万1500円。
発売はいずれも5月27日を予定している。