急ブレーキを嫌がらせと勘違い…男を逮捕

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神奈川県警は27日、急ブレーキを踏まれたことに腹を立て、このクルマに対し幅寄せなどの嫌がらせ行為を行った上、文句を言ってきた相手車のドライバーをクルマではねて負傷させたとして、35歳の男を同日までに傷害容疑で送検した。

神奈川県警・旭署によると、事件が起きたのは25日の午後1時ごろ。横浜市旭区矢指町付近の市道で、クルマの運転を巡って男性2人が口論となった。前方に止めたクルマを運転していた36歳の男性が、後方に止まったクルマの横まで歩み寄って文句を言っていたが、後方に止まっていたクルマが急発進。この男性の腹部にドアミラーが当たり、全治1週間程度の軽傷を負った。

クルマはそのまま逃走したため、この男性は後を追いかけながら警察に被害の発生を通報。そのまま追跡を続け、渋滞のために前に進めなくなったところで男を取り押さえ、駆けつけた警察官に引き渡した。

傷害で現行犯逮捕されたのは35歳の男で、警察の取り調べに対しては「悪いのは向こう(負傷した男性)だ」と主張していた。

警察の取り調べの際、この男は「発端となったのは保土ヶ谷バイパスを走行中に向こうが急ブレーキを使い、こちらが衝突しそうになったからだ」と供述。男は突然のブレーキに腹が立ち、前方を走る男性のクルマに対して幅寄せなどをして報復。その後も執拗に追い続け、バイパスを降りてからも追跡を続けた。

しかし、負傷した男性には危険を伴うブレーキを使ったという認識がなく、嫌がらせを受ける理由もわからないまま追跡を受け、あまりに執拗なので文句を言いにいった矢先に接触されたらしい。

男は容疑大筋で認めつつも責任を転嫁する発言に終始したが、警察では「ブレーキは嫌がらせ目的で使われたものではなく、前方の危険を回避する目的だった」と判断。その後の経緯から見ても、後方を走っていた男が行った嫌がらせ行為の方が危険を誘発するものだったとして、傷害容疑での送検に踏み切った。

《石田真一》

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