オプションの19インチシューズを履いた足はさすがに路面凹凸を敏感に伝える傾向が強いが、バネ下の動きは軽快。ライバルの『MB Sクラス』/『BMW7シリーズ』と比べても、走りのスポーティ感はこちらが上回る。
“4ドアクーペ”風のプロポーションながら後席居住性も優秀。定評あるインテリアの質感も確かに前述ライバルを凌ぐ水準をキープする。
アルミボディやクワトロシステムの採用などもあり、3車の中から1台を選ぶとすれば個人的には『A8』がもっとも惹かれる。真の最大ライバルはサイズもデザインも走りのテイストも急接近してきた新型『A6』か?
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★★☆
河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。愛猫家なのに猫アレルギーが発症し、このところ辛い毎日……