阪神タイガース上坂選手に懲役6カ月求刑

自動車 社会 社会

昨年6月から8月までの間に3度の速度超過違反を行い、シーズン中であることを理由に警察への出頭も再三に渡って拒み続け、道路交通法違反の罪に問われて起訴されていた阪神タイガースの上坂太一郎内野手に対する初公判が28日、神戸地裁で開かれた。

検察側は論告で懲役6カ月を求刑している。

起訴状によると、上坂内野手は昨年6月9日、兵庫県西宮市久保2丁目付近の国道43号線で、制限速度を83km/hオーバーする123km/hで走行し、これをオービス(速度違反自動取締機)によって撮影。同7月18日には58km/hオーバーの98km/hで同様にオービスに撮影された。

警察と検察は再三の出頭要請を行ったが、当時は阪神タイガースが絶好調だったこともあり、上坂内野手はスキャンダルのネタになることを恐れたのかこれを無視。

結局、上坂内野手が検察の出頭要請に応じたのはシーズン終了後の10月末で、この間の5回の要請は完全に無視していたという。また、球団に対しても違反事実の報告を行っていなかったとされている。

28日に神戸地裁で行われた初公判で、上坂内野手は起訴事実を全面的に認めるとともに、当時の心境について「チームが絶好調だった時期に自分は2軍落ちしており、イライラしていた」と供述。所有していた3台のクルマはすべて売却したことも明かした。

対する検察は論告で「被告は体調を崩した妻を迎えに行くためにスピード違反をしたと弁解していたが、急いで向かわなくてはならないほどの体調不良ではなかったことを被告自身がよくわかっていた」と指摘。

さらに「プロ野球選手であることを理由に警察の再三にわたる出頭要請を無視し、世間を騒がせた刑事責任は重い」として、裁判所に対して懲役6カ月を求刑した。

公判はこの日で結審しており、判決公判は5月12日に開かれる予定となっている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  4. 「スポーツバイクの王者」新型スズキ『GSX-R1000』発表! 40周年で大幅改良、日本市場復活なるか
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る