【暴走羽田空港】覚せい剤中毒だった

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警視庁は4月30日、同28日夜に東京国際空港(羽田空港)で発生した乗用車侵入・暴走事件について、容疑者とみられる男から覚せい剤の成分を検出したことを明らかにした。

これによって一連の事件は政治的な目的を背景に発生したテロではなく、薬物中毒を発端とした容疑である可能性が高くなった。

事件は4月28日の夜に発生している。東京都大田区内の羽田空港の東貨物ターミナル地区付近で女性から乗用車を強奪した男が、国際線ターミナル付近の工事用ゲートを破壊して制限区域内に侵入。約40分間に渡って滑走路などを暴走したというもの。

その後の調べで、この男は自宅のある千葉県千葉市内から神奈川県川崎市内に向かい、午後6時30分ごろに同市内で乗用車1台を強奪していたことが新たに判明した。

男は奪ったクルマで羽田空港東地区に向かい、そこで女性から2台目のクルマを強奪。国際線ターミナル近くで警察官の職務質問を振り切り、制限区域内に侵入したとみられる。強奪したクルマは制限エリア内で奪った2台を含め、合計4台となった。

また、死亡した男の行政解剖を29日に実施したところ、腕に数カ所の注射痕を確認。膀胱内に残っていた尿から微量の覚せい剤成分を検出していたこともわかった。

男はクルマを強奪するときや、警官から職務質問を受けた際には、いずれも意味不明の言動をしていたとされており、行動からも薬物中毒の疑いが指摘されていた。

警察は男が覚せい剤を入手した経路を調べるとともに、政治的な背景が本当に存在しなかったのかどうかも含め、さらに調べを進める方針だ。

《石田真一》

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