フォルクスワーゲングループジャパンは10日、『ニュービートル』や『トゥアレグ』など、約2万3000台のリコールを国土交通省に届け出た。
98年8月−02年7月に輸入した『ニュービートル』、『ニュービートルRSI』、『ニュービートルターボ』の3車種は、制動灯用スイッチの組み付け方法が不適切だったため、スイッチ内部の接点を動かすロッドの位置がずれているものがあり、そのまま使用を続けると、ストップランプが点きっぱなしになるか、逆に点かなくなるおそれ。
また、03年2月〜04年2月に輸入した『トゥアレグ』、『トゥアレグ4.2 V8エアサス』、『トゥアレグ4.2 V8』、『トゥアレグ3.2 V6』の4車種、1364台は(1)−(4)のいずれかのおそれ。
(1)後席シートベルトバックルをステーに取り付けているリベットのかしめが不十分なため、リベットが抜けてバックルが外れ、乗員を拘束できなくなるおそれ。
(2)電気配線(メーンハーネス)の取り回しが不適切なため、配線が足踏み式パーキングブレーキのリターンスプリングと干渉し、損傷して計器類が作動しなくなるほか、最悪の場合は配線が焼損する。
(3)補助電動冷却水ポンプのホースとパイプの間隔が狭く、振動などによりホースが摩耗して冷却水が漏れ、最悪の場合はオーバーヒートする。
(4)副変速機(トランスファー)ハウジングの鋳造工程不良により、ハウジングに歪みが生じているものがあり、内部の油圧ポンプが確実に作動しなくなり、最悪の場合、トランスファーが破損して走行不能になる。
また、国交省からの調査指示を受け、00年3月−01年10月に輸入した『ポロGTI』の一部、2054台もペダルブラケットをリコール。ブラケットのクラッチケーブル取り付け台座の溶接が不十分なため、そのまま使用すると台座溶接部が破損し、クラッチが切れなくなるおそれがある。