9日早朝、栃木県佐野市内で原付バイクに3人乗りをしていたとして、パトカーに追跡されていた15歳の少女の運転するバイクが電柱に激突した。この事故で3人全員が路上に投げ出され、重軽傷を負っている。
栃木県警・佐野署によると、事故が起きたのは9日の午前5時ごろ。佐野市高萩町付近の市道をパトロールしていた同署・地域課のパトカーが、3人乗り状態で走る原付バイクを発見。職務質問を行うために停止を求めた。
しかし、原付バイクはこれを無視して逃走を開始。パトカーはサイレンと赤色灯を使用した状態で追跡を開始したが、逃げていたバイクは約300mを走ったところにある交差点で左折に失敗。バランスを崩したまま電柱に激突した。
この事故で原付バイクに乗っていた15歳の少女3人のうち、運転席前部のステップにしゃがむ形で乗車していた1人が重傷。運転していた少女と、座席後部に座っていた別の少女が軽傷を負っている。3人は同じ中学校を卒業した友人で、前日深夜から無免許で原付バイクを乗り回していたらしい。
警察では運転していた少女について、業務上過失傷害と道路交通法違反(無免許運転)容疑で検挙し、さらに事情を聞く方針だ。
今回の追跡について、栃木県警では「追跡行為自体には何の問題も生じていなかったと考える」とコメントしている。