車上荒らしの現場を発見されて暴行

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大阪府警は9日、昨年12月に大阪府八尾市内で66歳の男性が何者かの襲撃を受け、意識不明の重体となった事件で、この男性に暴行を加えたと自首してきた37歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。車上荒らしの現場を目撃され、口論になったことが発端だという。

大阪府警・捜査1課、同・八尾署によると、問題の事件は昨年12月7日に発生している。同日の午後11時15分ごろ、八尾市山城町2丁目付近の市道上で「男2人が殴りあっている」との通報が警察に寄せられた。

八尾署員が現場に駆けつけた際には、一方の当事者は現場からすでに逃走しており、路上には66歳の男性が意識を失って倒れていた。目撃者の証言では、この男性が倒れた後も、もう一方の男は執拗に暴行を繰り返していたとされ、男性は病院に収容されたが今もなお意識不明。

現場付近にドライバーや千枚通しなどが落ちており、被害を受けた男性が所有するクルマの車内が物色されている形跡があることから、警察では車上荒らしの容疑者を発見した男性が、この男を捕まえようとして争いになったと断定。殺人未遂容疑として捜査を開始した。

その後の調べで、現場から逃走した男と似た服装をした人物が事件直前に近くのコンビニエンスストアに立ち寄っていたことが防犯カメラの映像から確認され、人相などから37歳の元暴力団員が犯行に関与した疑いが濃厚となった。

警察ではこの男の関係者から事情を聞くなどして行方を捜していたが、9日未明に八尾署へ男が出頭。殺人未遂容疑で緊急逮捕した。

取り調べに対し、男は「車上荒らしの現場を発見された。車内に侵入に使った工具で殴られ、口汚く罵られたので腹が立ち、暴行に及んでしまった」と供述。出頭した理由については「逃げることに疲れ、正直に話そうと思った」などと語っているようだ。

警察では男を厳しく追及し、車上荒らしの余罪についても調べを進める方針。

《石田真一》

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